アケコン・レバーレス用ボタンの選び方|24mm・30mm、ストローク、押下感の違いを解説
アケコンおよび、レバーレスコントローラーのボタンを交換しようとすると、24mm・30mmというサイズだけでなく、ストローク、押下荷重、スイッチ方式など、さまざまな仕様が出てきます。
では、実際には何を基準に選べばよいのでしょうか。
ボタンは、単に「押せば入力される部品」ではありません。
格闘ゲームでは、一度ボタンを押して終わりではなく、
押す → 入力される → 離す → 入力が切れる → 次の入力へ移る
という動作を繰り返します。
そのためボタンを選ぶときは、サイズや押し心地だけではなく、入力するまでの距離と、入力を終えるまでの距離も重要な要素になります。
この記事では、アケコン・レバーレス用ボタンを選ぶ際に確認しておきたいポイントを順番に解説します。

アケコン・レバーレス用ボタンを選ぶときに確認したい5つのポイント
交換用ボタンを選ぶときは、主に次の5点を確認します。
ボタンサイズ(24mm/30mm)
コントローラーに取り付けられるか
ボタンのストローク
押下荷重と押したときの感触
入力がOFFになるまでの戻り
特に1と2は「物理的に取り付けられるか」という条件です。
3〜5は「取り付けたあと、どのような操作感になるか」に関係します。
まずはサイズから確認していきましょう。
24mmと30mm、どちらを選べばいい?
アーケードコントローラー用ボタンでは、主に24mmと30mmのサイズが使われています。
ここで確認したいのは、使用しているコントローラーの取付穴が何mmなのかです。
24mm穴には24mm用ボタン、30mm穴には30mm用ボタンを使用します。
レバーレスコントローラーでは24mmを多く使用し、ジャンプボタンなど一部に30mmを採用している構成が多いです。 一方、一般的なレバー式アーケードコントローラーでは、主要な攻撃ボタンに30mmを使用する構成が今でも多く見られます。
そのため、交換用ボタンを購入する前に、
24mmが何個必要か
30mmが何個必要か
を現在のコントローラーで確認しておきましょう。
ボタンサイズそのものによる操作感の違いについては、別の記事で詳しく解説します。


サイズが同じでも、必ず交換できるとは限らない
「今のボタンが24mmだから、24mmボタンなら何でも使える」
とは限りません。
交換前には、少なくとも次の項目を確認する必要があります。
取付穴径
天板の厚み
コントローラー内部の高さ
ボタンの固定方式
配線・端子の形状
特に薄型レバーレスでは、ボタンの裏側に十分なスペースがあるかも確認しておきたいポイントです。
また、ボタンによって対応できる天板厚も異なります。
交換する際は、使用しているコントローラー側の寸法と、交換予定のボタンの仕様を両方確認してください。
操作感を変えたいなら「ストローク」を見る
取り付けられるボタンが分かったら、次に確認したいのがストロークです。
ストロークとは、簡単にいえばボタンが上下に動く距離です。
この距離が短くなるほど、ボタンを操作するときに必要な指の移動量も小さくできます。
たとえば同じ指で、
押す → 離す → もう一度押す
という操作をするとします。
大きく上下させる必要があるボタンより、少ない移動量でONとOFFを切り替えられるボタンの方が、物理的には小さな指の動きで操作できます。
格闘ゲームでは、方向入力や複数ボタンを短い間隔で操作する場面があります。
そのためストロークは、単なるスペック上の数字ではなく、指をどの程度動かす必要があるかを示す値のひとつとして見ることができます。

「入力される位置」と「底までの距離」は別
ストロークを見る際には、もうひとつ注意点があります。
それがアクチュエーションポイントです。
これは、ボタンを押し始めてから入力がONになる位置を指します。
たとえば、
ボタン全体が動く距離
入力がONになるまでの距離
は同じではありません。
そのため、「総ストロークが何mmか」だけではなく、実際にどこで入力されるのかも確認すると、ボタンの性格が分かりやすくなります。

実は「押す距離」だけでなく「離す距離」も重要
ボタンの性能を考えるときは、どうしても「どれだけ早く入力できるか」に目が向きます。
しかし格闘ゲームでは、入力をONにするだけでは次の操作には進めません。
一度押したボタンをもう一度入力するなら、
ON → OFF → ON
という状態変化が必要です。
つまり、ボタンを押したあとにどれだけ戻せば入力がOFFになるのかも、操作に必要な指の移動量に関係します。
たとえば連続してボタンを入力するとき、
ボタンを押す
ONになる
指を戻す
OFFになる
再び押す
ONになる
という動作が発生しています。
したがって、短ストロークボタンを見るときは、
「何mm押せばONになるか」だけでなく、「押したあと何mm戻せばOFFになるか」
まで見ると、より実際の操作に近い比較ができます。


では、ストロークは短ければ短いほどいい?
入力に必要な指の移動量だけを考えれば、ストロークは短いほど有利です。
ただし、実際に使うボタンでは、それだけを考えるわけにはいきません。
極端に短いストロークでは、
どこで入力されたか分かりにくい
意図せず入力してしまう
押した感覚が薄い
と感じる場合があります。
そのため、実際のボタン選びでは、
短いストロークと、自分が操作を認識できる感触のバランス
を見る必要があります。
押下荷重やクリック感、底打ち感などは、この操作感を大きく左右します。
軽く滑らかに押せるボタンが好みの人もいれば、入力したことが指にはっきり伝わるボタンを好む人もいます。
ここは単純な数値だけでは決められない部分です。

用途からボタンを選ぶ
最終的には、「何を変えたいのか」から考えると選びやすくなります。
今の操作感をあまり変えたくない
まずは現在使っているボタンに近い押下荷重やストローク、スイッチ方式から選ぶと、大きな違和感を抑えられます。
指の動きをできるだけ小さくしたい
総ストロークだけでなく、
アクチュエーションポイント
入力がOFFになる位置
まで確認してみてください。
押す・離すの両方に必要な移動量を小さくできるボタンが候補になります。
押した感覚をはっきりさせたい
押下荷重だけでなく、クリック感や底打ち感も確認します。
短ストロークでも明確な感触を持つボタンと、滑らかなリニア系の操作感を持つボタンでは、かなり印象が異なります。
一部のボタンだけ特性を変えたい
必ずしもすべてのボタンを同じものに交換する必要はありません。
移動ボタン、攻撃ボタン、使用頻度の高いボタンなど、目的に応じて一部から交換する方法もあります。
短いストロークと明確な操作感を両立するOneFRAME TE
OneFRAME TEは、指の移動量をできるだけ小さくしながら、押したことを認識できる操作感を残すことを目的として設計したアーケードコントローラー用ボタンです。
主な仕様は、
総ストローク:0.4mm
アクチュエーションポイント:0.3mm
リリースポイント:底打ちから約0.2mm
押下荷重:0.6N
対応パネル厚:最大4.5mm
24mm/30mmをラインナップ
です。


短いストロークの中でも、マイクロスイッチによるクリック感とボタンの底打ち感を、押下の手掛かりとして残しています。
単純に「浅く押せる」ことだけではなく、
押す → 離す → 次の入力へ移る
という一連の操作に必要な指の移動量を小さくすることが、OneFRAME TEの設計上の狙いです。
短ストロークボタンについては、仕組みやメリットを別の記事でも詳しく解説します。
OneFRAME TEのサイズを選ぶ
OneFRAME TEには24mmと30mmがあります。
レバーレスコントローラーを一式交換する場合は、現在使用しているボタン構成を確認してください。
24mm×11+30mm×1の構成
→ OneFRAME TE A set
30mm×8の構成
→ OneFRAME TE B set
一部だけ交換する/まず試してみる
→ TE SB-24/TE SB-30
コントローラーによって使用されているボタン数やサイズは異なるため、購入前に必ず現在の構成をご確認ください。

まとめ
レバーレス用ボタンを選ぶときは、単に24mmか30mmかを見るだけではなく、
サイズ
取り付け互換性
ストローク
アクチュエーションポイント
押下荷重・操作感
入力がOFFになるまでの戻り
まで確認すると、それぞれのボタンの違いが分かりやすくなります。
特に格闘ゲームでは、ボタンを「押す」だけでなく「離す」ことでひとつの入力が完了し、次の操作へ移ります。
ボタンを交換するときは、
どれだけ早くONになるかだけでなく、どれだけ小さな動きで次の入力へ移れるか。
その視点も含めて、自分の操作に合うボタンを選んでみてください。


